2024年10月28日~29日(火)に、仙台国際センターで行われます「日本バイオマテリアル学会シンポジウム」にて、学会発表します。
【発表①】
双性イオンポリマーハイドロゲルは未来を切り拓く~ポリマー合成を中心に~
【発表者】
〇伊藤真樹、松尾陽一、吉田 伸、高井まどか
【発表内容】
生体適合性がある双性イオン基を含むポリマーは、生体試料の保存、生体埋込デバイス・新規治療等を目的として、酵素活性を安定化させたり、バイオ燃料電池としての利用が期待できるハイドロゲルを与える。ここではその重合反応条件と、ゲル生成挙動について検討した。また血液凝固防止などの生体適合性をもったポリマーゲルをコーティングした基材は、塗工されていない場合に比べてタンパク質の吸着が少なくなり、基材との相互作用を持たせることにより流水下での塗膜の安定性が良好であった。
【発表②】
双性イオンポリマーを用いたハイドロゲルによる酵素の安定性の向上
【発表者】
◯山下 聡, 伊藤 真樹, Xuejin Huang, 吉田 伸, 高井 まどか
【発表内容】
Gel Coat Biomaterials 社では、バイオものづくり、生体試料の保存、生体埋込デバイス・新規治療といった分野で双性イオンポリマーを用いたハイドロゲルを使用した材料を軸とした技術の事業化を目指している。 本講演では、我々の持つ双性イオンポリマーを用いたハイドロゲルが持つ、酵素の安定化や活性維持、耐熱性向上に関する効果に関して紹介する。これまでに我々は酵素をハイドロゲル内に固定化することで、有機溶媒耐性や耐熱性が向上することを報告している。本講演ではこれら酵素の安定性向上やその原理について紹介する。また、我々の持つ双性イオンポリマーを用いることで、安定性や活性維持の問題から活用できなかった酵素を活用する可能性を与え、酵素補充療法やバイオモノづくりなど幅広い分野において有用な素材を与えることができる。
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